※この記事は、2021年7月に公開したものを一部更新しています。
今回は、7時間の作業で終わる動画編集の案件で、11万円を稼いだ経緯をご紹介します。
しかも、この案件は私にとっての初めてのAfter Effects案件でした。
(After Effectsとは、Adobe社の動画制作ソフトです。)
私の知り合いには30〜50万円の案件しか受けていないような人もいるので、決してこの仕事を自慢をしたいわけではありません。
お金以外にも、やりがいとか、相手との関係性とか、大切なことは沢山あると思います。
しかし結局のところ、いくらやりがいを感じたとしても 稼げなかったらキツイと思うんです。
短時間でサクッと稼ぐためにも、この記事が役に立てばうれしいです。
オリト
週7時間労働のフリーランスWebクリエイター。
子供2人と妻と暮らしています。
元・月収100万円の営業マン。
2021年から動画編集を仕事として始め、フリーランスとして独立。
独学で動画編集・デザイン・Webサイト制作を学び、1年後には月収100万円を達成。
「動画編集」「フリーランス」について情報発信をしています。
noteでも発信しています。
→noteはこちら
どんな動画制作の案件だったか
どんな動画制作の案件だったかと言うと、
After Effectsのインフォグラフィックス系動画の編集です。
(※上の動画は僕が制作したものではありません。一例です。)
こういう動画、見たことありませんか?
CMとか、企業のホームページとか、ネット広告とかで使われていますよね。
これって単価が高い割に、意外と作業量は少ないです。
もちろん、
- どのくらい こだわるか
- どのくらい 複雑か
- どのくらいの長さか
などによって、労力はかなり変化します。
しかし、結局のところは「クライアント(お客さん)が価値を感じるかどうか」が全てです。
映像・動画のプロ相手に提出するわけじゃないですからね。
言い方は悪いですが、「プロっぽく」見えていれば手間はそんなにかけなくてもいい というのが僕の考えです。
逆に、どんなに手間をかけた作品でも、相手が喜ばなければ意味が無いです。
僕が11万円で制作した動画は、上で紹介した動画よりも、もっと簡単な動きで表現した作品でした。
After Effectsスキル習得までの期間と方法
このレベルのAfter Effectsの動画編集ができるようになるまでに、どのくらいの時間が掛かったか。
ざっと2か月くらい
だと思います。
After Effectsを初めて触ったのは、この仕事を受ける6か月前です。
ただ、6ヶ月の間、ほとんどPremiere Proしか使っていませんでした。
After Effectsを使っていたのは、多めに見て2か月くらいですね。
ちなみに、独学です。
After Effectsの独学方法
独学は、YouTubeやネットの記事など、そのへんに転がっている情報で充分でした。
あとは、YouTubeで「インフォグラフィックス」と調べて、目標にしたい動画をブックマーク。
スマホを見ていても、広告出てきたりしますよね?
(2021年7月13日現在は、Twitterに出てくるマイナビ転職の広告が、インフォグラフィックス系でした。)
スマホの場合は画面録画機能などを使って、参考にしたい広告を自分用に保存しています。
それらを見て、真似してどんどん作ってみるだけです。
特別な能力なんか要りません。
あとはYouTubeで「After Effects 基礎」とか調べると、親切な方々がわかりやすい動画を沢山アップしてくれています。
ほんとにその動画を見ながら操作するだけでできます。
やるだけです。
ただし、高度な編集を身につけたい場合は、スクール等で受講することも視野に入れるといいでしょう。
私はそこまで高いスキルを求めていなかったので、独学のみで問題ありませんでした。
スクールや講座で学んだ方がいい??
「スクールとか講座で勉強した方がいいのかな~。」
こう思う人もいるかもしれませんが、どちらでも良いと思います。
スクールは体系的に学べるので、そういう面では良いですね。
どちらにしろ、「これを作れるようにする!」という目標が無いと上達しない気がします。
今回のケースで必要なもの
必要なものがあるとすれば、PCのスペックでしょうか。
After Effectsを使うなら、できればこれ以上のスペックが欲しいです。↓
- メモリ:16GB 以上(できれば32GB以上)
- CPU : Core i7 以上
あとはグラフィックボードも、ある程度性能が高いものがいいですね。
(気になる方は「After Effects PC スペック」などで検索してみてください。
映像制作をがっつりやっている人から言わせれば、メモリは32GB以上が良いらしいです。
僕はメモリ 16GBのPCですが、複雑なエフェクトをかけなければ、After Effectsは普通に使えます。
特にインフォグラフィック系はシンプルな作りなので、動作がそんなに重くならない印象です。
ちなみに僕のスペックのPCでも25万円くらいしました。(モニターやキーボード等を含む)
その前は13万円のMacBook(一番スペック低いやつ)を使っていましたが、After Effectsはほぼ動きませんでした。笑
Premiere Proですら、動きがかなり遅いです。
After Effectsを使うなら、PCのスペックは必要ですね。
動画編集の単価を上げる方法
1本あたりの単価、上げたいですよね。
正直、7時間の作業レベルで11万円という単価は、自分の中では過去最高に高い仕事でした。
(2021年7月時点)
どうやったら高単価の仕事をゲットできるのでしょうか?
自分の得意分野と掛け合わせる
これ、めちゃくちゃ重要です。
特に、技術がまだ他のクリエイターほど無い場合。
あなたが得意な分野の動画編集を仕事にした方がいいです。
例えば、
- サッカーが趣味で、サッカーについては多少の知識がある
- アパレルの仕事をしていて、ファッションの感覚はそこそこ優れていると思う
など。
ポイントは、「そこそこ得意」くらいで良いということ。
一流とか、プロレベルじゃなくていいです。
サッカーが好きなら、サッカー関係の用品を出しているメーカーとか、サッカー用品店とか、そういう所に営業をかけます。
ファッションの感覚が良いと思うなら、ファッション系の業界へ。
一流ブランドだと簡単には相手にしてくれないので、中規模くらいの会社が良いと思います。
(個人経営など、小規模だとそんなに費用を出してもらえない場合がある)
私の例
私は以前、住宅系の会社で4年半 営業マンとして働いていました。
工事中の現場にも行く機会が多く、知識もつきました。
なので、住宅系の会社の仕事への理解が深いです。
動画やデザインの仕事を発注する、クライアント(お客さん)の立場を考えてみれば、
自分たちの業界に詳しい人 はとても魅力的です。
何人かの経営者に聞いてみましたが、みなさん同じことを言います。
詳しい人がデザインとかやってくれた方が嬉しいよね。
しかも、そういう人ってなかなか見つけられないし。
そういうことです!
つまり、あなたが持っている専門性(そこそこのレベルでもいい)と仕事をかけ合わせれば、価値がハネ上がります!
代わりが効かない人・希少性が高い人 になれるということですね。
だから、自分の「スキル」の価値を提供できないうちは、専門性と掛け合わせて価値を上げた方がいいです。
その分野の仕事を取りに行くと良いと思います。
動画制作の金額の設定
私が今回、金額を設定するにあたって、どんな方法をとったか紹介します。
クライアントの社長さんが、同業他社のホームページを見て、動画制作の相談をしてくれました。
うちのホームページにも、トップにこんな動画載せたいんだよね!作れる?
大丈夫ですよ!(本当は作ったことない)
ただ、この他社さんの例だと、90秒くらいの動画でこのクオリティなので、50万円くらいかかっていそうですね。
50万円もかかるのか~…。
こんなに長くなくていいんだよね。20~30秒とか。
わかりました!見積もり出しますね!
ここで、相手(社長さん)がどう考えるか予測しました。
90秒の動画で50万円かー。
20~30秒だと15万円くらいかな?
もう少し安かったら嬉しいけど…。
こういう予想をして、僕は11万円で見積もりをしました。
(多分、普通の相場くらいかと思います。)
あとで聞いてみたところ相手の社長さんは、僕の予想通りの考えをしていたらしいです。
だから、
11万円でよかったよ~。もっと高く請求されたらどうしようかと思って(笑)
と言っていました。
ポイント
先ほどの会話のポイントは、
相手に心の準備をさせる
ということです。
例えば、急に「11万円でどうですか?」みたいに聞いてしまうと、
相手にとってはその金額が適正かどうかもわかりづらいですし、「もしかしたらもうちょっと値引いてくれるかも…。」と思われてしまう可能性があります。
それを避けたかったので、相手が事前に金額をイメージするようにしたわけです。
そこから、相手のイメージより少しだけ下の金額で提示すると、商談が成立しやすいです。
この辺の感覚やテクニックについては、営業マンの時に身に付けたものなので、今後営業ノウハウも発信していきます。
(私は4年半営業マンをやっていて、月100万円稼ぐこともありました。)
効率的に稼ぐ、ちょっとズルい方法
ずる賢いコツもあります。
それは、
クライアントには、制作にかかる作業時間を長めに伝えておくこと。
です。
「え!ウソつくの!?」
と思われるかもしれませんが、時間に余裕を持って伝えておくことは悪いことではないと思います。
相手の期待値を上げすぎないのは仕事の基本です。
しかも、こういう制作物は何日間で終わるかどうか予測しにくい部分もあります。
不測の事態で遅れが出ることもありますし、制作にかかる時間は長めに伝えておきましょう。
早めに終われば得ですし、もし不測の事態で遅れたとしても、時間に余裕があれば対処できるので相手にも迷惑が掛かりません。
After Effects案件は、継続案件が少ない?
色々と書いてきましたが、After Effectsの案件は、継続案件が少ないのでは?と思っています。
(あくまでも、現在の私の感想です。)
普段私は、毎週4~5本ほど、YouTubeの動画の編集をしています。
Premiere Proだけで完結する仕事です。
単価は高くないのですが、YouTubeチャンネル動画は毎週仕事をもらえる案件(継続案件)なので、その月の稼ぎを予測しやすいです。
しかし、継続案件をやらずにAfter Effectsで単発の仕事ばかり受けていると、収入が不安定になりそうです。
そこが難しいところですね。
一発の金額が大きい方が作業にも集中しやすいのですが、毎月のように大きな案件を取るのは大変です。
かといって、金額が安い仕事をたくさん抱えて忙しくなってしまうのも辛いですよね。
継続案件の単価を高くしていかないと、収入は安定しなさそうです。
その方法はまだ模索中です。
※2023年8月 追記
その後、継続案件で安定して効率よく稼げるようになりました。
noteにもそのことについて書いています。
まとめ
ここまで読んでいただいて、
金額は、技術レベルだけで決まるものじゃない
ということがわかっていただけたと思います。
まとめると、
- 仕事の価値を上げるために、得意分野の仕事を受ける
- 適正な価格で受けられるように交渉する
これらが重要です。
この2つについても、今後記事として書いていこうと思います。
それでは。
オリト
週7時間労働のフリーランスWebクリエイター。
子供2人と妻と暮らしています。
元・月収100万円の営業マン。
2021年から動画編集を仕事として始め、フリーランスとして独立。
独学で動画編集・デザイン・Webサイト制作を学び、1年後には月収100万円を達成。
「動画編集」「フリーランス」について情報発信をしています。
noteでも発信しています。
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