動画編集初心者が、まず最初に知っておくべき基本用語ガイド!

動画編集は、最近ますます需要が高まっているスキルです。
YouTubeやSNSでの動画投稿、企業のプロモーション動画など様々な場面で活躍できるため、副業や趣味として取り組む方も多くなっています。
しかし初心者にとっては、専門的な用語がたくさんあり、とっつきにくいと感じることもあるでしょう。

そこで、この記事では動画編集初心者の方に向けて、基本的な用語を分かりやすく解説します。
用語を理解することで動画編集の技術や知識が深まり、スムーズに作業が進められるようになります。
また、動画編集ソフトやチュートリアルを学ぶ際にも、用語がわかっていると理解が早くなり効率的に学習できます。

この記事を読んでいただくことで、動画編集の世界がより身近に感じられ、自分自身のスキルアップに役立てられるでしょう。

この記事が参考になれば幸いです。

 オリト 

週7時間労働のフリーランスWebクリエイター。

子供2人と妻と暮らしています。
元・月収100万円の営業マン。
2021年から動画編集を仕事として始め、フリーランスとして独立。
独学で動画編集・デザイン・Webサイト制作を学び、1年後には月収100万円を達成。

「動画編集」「フリーランス」について情報発信をしています。
noteでも発信しています。
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目次

1. 動画編集の基本用語

1-1. カットとトリミング

動画編集では、まずカットとトリミングを理解しましょう。

カット
動画の一部を切り取ることです。不要な部分をカットして、必要なシーンだけを残すことで、視聴者に伝えたいポイントを明確にできます。
「カット」にもさまざまな種類のカットがあります。

トリミング
動画の画面サイズやアスペクト比を調整することです。(”アスペクト比”については後で解説します。)
「動画のサイズを切り取ること」というイメージです。
フレーム内に映る範囲を絞ることで、視聴者の注目を集めやすくなります。

1-2. トランジションとエフェクト

次に、トランジションとエフェクトの違いを押さえておきましょう。

・トランジション
異なるシーンやカットが切り替わる際のアニメーションです。シーンの変化を自然に見せる効果があります。

・エフェクト
動画や音声に特殊な効果を加えることです。
色を変える、ぼかしを入れる、音声にエコーをかける、など、様々なエフェクトがあります。

1-3. タイムラインとシーケンス

タイムライン
動画編集ソフト上で、動画や音声を配置・編集するための時間軸です。
タイムライン上で、素材を組み合わせて編集作業を行います。

シーケンス
動画編集ソフト上で、タイムライン上に配置された動画や音声の連続したシリーズです。
編集するためのキャンバスのようなイメージです。
シーケンスに動画の素材、音声素材などを並べて編集し、作品を作り上げていきます。

1-4. レンダリングとエンコード

・レンダリング
動画編集ソフトで、編集した映像を実際に再生可能な形式に変換することです。
エフェクトやトランジションが適用された映像を見るためには、レンダリングが必要です。

・エンコード
動画を特定のフォーマットに変換することです。
エンコードによって、動画の容量を削減したり、再生デバイスに適した形式に変換できます。

1-5. キーフレームとモーション

・キーフレーム
アニメーションやエフェクトの開始点と終了点を示す目印です。
キーフレームを設定することで、動画の特定のポイントでエフェクトの強さや位置を変更することができます。
これについては、実際に触ってみないとイメージが湧きにくいと思います。

・モーション
動画や画像、テキストなどの素材に動きを加えることです。
モーションを使うことで、視聴者が飽きにくく、魅力的な動画を制作することができます。
モーションには、ズームやスライド、回転などさまざまな種類があります。


これらの用語は基本中の基本ですので、必ずといっていいほど見聞きするでしょう。

2. 動画ファイル形式とコーデックに関する用語

動画編集において、ファイル形式やコーデックに関する知識も非常に重要です。
それぞれの用語がどのような意味を持ち、どのような役割を果たしているのかを理解することで、動画の品質や再生性能を向上させることができます。

また、編集は当然のこと、撮影の現場でも必須と言えるほど求められる知識です。

2-1. ビットレートと解像度

・ビットレート
動画の品質を決定する要素のひとつで、1秒あたりのデータ量を表します。ビットレートが高いほど、画質が良くなりますが、ファイルサイズも大きくなります。

・解像度
動画の画面サイズを表す数値で、横ピクセル数と縦ピクセル数で表示されます。解像度が高いほど、画質が良くなりますが、ファイルサイズも大きくなります。

2-2. コーデックとコンテナ

・コーデック
動画や音声データを圧縮・解凍するためのアルゴリズムです。圧縮率や品質が異なるため、用途に応じて適切なコーデックを選ぶことが重要です。

・コンテナ
動画や音声データ、メタデータをまとめて格納するファイル形式です。MP4やMOV、AVIなどがあります。

2-3. フレームレートとアスペクト比

・フレームレート
1秒あたりの画像枚数を表し、単位はfps(frames per second)です。フレームレートが高いほど、動画がスムーズに見えます。
スローモーションの動画だと、120fps以上のものが多いです。
通常は30fpsや60fpsの動画が多いです。
InstagramなどのSNSでは、30fps以上の動画は圧縮されて30fpsに引き下げられたりします。(2023年5月時点)

・アスペクト比
画面の横幅と縦幅の比率で、横:縦の形式で表現されます。よく使われるアスペクト比には、4:3や16:9などがあります。
YouTubeの横型動画は16:9が基本的なサイズです。TikTokやInstagramのリール動画などの縦型動画だと、9:16が多く使用されています。
写真だと16:9で撮られることは少なく、4:3や3:2というアスペクト比が多いですね。

動画編集をするにあたって、フレームレートとアスペクト比は重要な知識です。
仕事として撮影や編集をするのであれば、絶対に外せない知識でしょう。

3. カラー用語の基本


動画編集において、色を正確に扱うためにはカラー用語に関する知識も必要です。
色彩を理解し、適切な用語を使って表現できるようになることで、より美しい映像を作成できます。

ただし、YouTubeチャンネルに定期的に投稿するような、「映像としてのクオリティは求められていない編集」だけを行う場合、カラー編集についての知識はあまり必要ありません。
(もちろんあったほうが仕事の幅は広がります。)

映像美を追求するような編集を行う場合は、カラー編集の知識は必須でしょう。

3-1. カラースペースとガンマ

カラースペース
色を表現する範囲やシステムのことで、sRGBやAdobe RGBなどがあり、それぞれのカラースペースが持つ色の範囲が異なります。
例えば、パレットにある色(=カラースペース)を使って絵を描くイメージで、カラースペースが広いほど、使える色の種類が増えます。
動画編集では、用途に応じて適切なカラースペースを選ぶことが大切です。

ガンマ
画像の明るさやコントラストを調整するための数値です。
ガンマ値を調整することで、画像の階調表現を最適化できます。
部屋の照明を調節して、適切な明るさやコントラストにするようなイメージです。

3-2. ホワイトバランスと色温度

・ホワイトバランス
光源の色による影響を補正し、白いものが真っ白に見えるように調整することです。適切なホワイトバランス設定で色再現性が向上します。

・色温度
光源の色味を表す単位で、単位はケルビン(K)です。色温度が低いほど、暖かみのある色味になり、高いほど青白い色味になります。

3-3. カラーコレクションとカラーグレーディング

「カラーグレーディング」と「カラーコレクション」は混同されてしまうこともありますが、ちゃんと違いがあります。

・カラーコレクション(カラコレ)
動画の色調整を行うプロセスで、主に撮影時の環境やカメラの設定による色の偏りや明るさのバラつきを補正するために使われます。
例えば、屋外で撮影したシーンと室内で撮影したシーンをつなげる際に、両方のシーンの色味や明るさを統一させるために行います。

・カラーグレーディング(カラグレ)
「カラーグレーディング」は、動画に特定の雰囲気や感情を与えるために色を加工するプロセスです。
例えば、映画やドラマで、シーンによって色味を変えて、視聴者に緊張感や温かみなどの感情を伝えるために使用されます。

・カラコレとカラグレの違い
カラーコレクションは動画の色調整を行い、統一感を出すために行われるのに対して、
カラーグレーディングは動画に意図的な色の加工を行って、ストーリーや雰囲気を演出するために行われる点です。
「カラーコレクションは問題の修正」「カラーグレーディングはクリエイティブな表現」といったイメージです。

4. 音声編集に関する用語

4-1. オーディオトラックとチャンネル

オーディオトラック
動画編集ソフトウェア上で音声データを配置する領域のことです。
BGMや効果音、ナレーションなど、異なる種類の音声を別々のトラックに配置して、それぞれ独立して編集できます。
例えば、BGMの音量を下げたいだけでナレーションはそのままにしたい場合に便利です。
Adobe Premiere Proを使用している場合、「オーディオトラックミキサー」という機能を使うことが多いです。

・チャンネル
音声信号の経路を指します。
一般的には、モノラル(1チャンネル)やステレオ(2チャンネル)、サラウンド(複数チャンネル)などがあります。
例えば、ステレオ音声では、左右のチャンネルに分けて音声が再生され、立体的な音響効果が生まれます。

4-2. ゲインとボリューム

・ゲイン
音声の信号レベルを調整することです。
録音時に音が小さすぎると、後で音量を上げてもノイズが目立ってしまうため、適切なゲイン調整が重要です。
例えば、インタビューの収録時には、インタビュアーとインタビュイーの声の大きさが違う場合、ゲインを調整して均一にすることが求められます。

・ボリューム
音声の聞こえる大きさ。
動画編集では、BGMとナレーションのボリュームバランスを整えたり、効果音の大きさを適切に設定するためにボリューム調整が行われます。

4-3. フェードイン・フェードアウト

フェードイン
音声が無音から徐々に大きくなる効果です。
例えば、動画の冒頭でBGMが徐々に始まるシーンなどで使われます。

・フェードアウト
フェードインとは逆で、音声が徐々に小さくなって無音になる効果です。
動画のエンディングでBGMが徐々に消えていくシーンなどに適用されます。これらの効果を使うことで、音声が急に始まったり終わったりするのを避け、スムーズな音声の変化を演出できます。

5. 動画編集ソフトに関する用語

5-1. ワークスペースとパネル

「ワークスペース」とは、動画編集ソフトウェア上で作業を行う画面のことです。
「作業スペース」というイメージです。
ワークスペースには様々な「パネル」があり、それぞれ異なる機能を持ちます。
例えば、プロジェクトパネルでは素材の管理を行い、タイムラインパネルでは動画や音声の配置・編集を行います。

私は「Adobe Premiere Pro」を使用しているので、それについてしかわかりませんが、
ワークスペースを自分好みにカスタマイズして保存しておくことができます。

「タテ型のショート動画を編集するときはこのワークスペースで編集する」
「ヨコ型のYouTubeチャンネル用の長尺動画を編集するときはこのワークスペースで編集する」
という感じで使い分けています。
クライアントごとに分けてもいいかもしれませんんね。

5-2. インポイントとアウトポイント

「インポイント」とは、クリップの開始点を設定することです。
編集時に、素材から特定の部分だけを使いたい場合にインポイントを設定します。
同様に、「アウトポイント」は、クリップの終了点を設定することです。
インポイントとアウトポイントを設定することで、必要な部分だけを切り出して編集に使用できます。

動画のエクスポート(書き出し)をするときに、「ここからここまでの範囲だけ書き出したい」という使い方もできます。

5-3. マーカーとショートカットキー

・マーカー
タイムライン上で特定の場所に目印を付ける機能です。
ノートに付箋を貼るようなイメージですね。
例えば、「あとでこの部分を編集しよう」という場合や、「このポイントに効果音をピッタリ合わせたい」という場合に便利な機能です。

・ショートカットキー
これはパソコンに慣れている人なら知っていると思いますが、キーボードの特定のキーを押すことで機能を素早く呼び出す方法です。
例えば「コピー」なら「Ctrl (command) + C」、貼り付けは「Ctrl + V」といった具合です。
動画編集では非常に多くの機能を使います。
そのため、ショートカットキーをたくさん覚えたり、自分好みにカスタマイズすることで作業スピードが格段に速くなります。

実務経験をもとにした、私の意見

私は独学で動画編集を学び、2023年4月現在で2年ほどの経験があります。
(長くはないと思いますが)

その経験から感じることですが、

必ずしも基本用語を押さえる必要はない

と思っています。

当然、専門用語はたくさん知っておいた方が良いに決まっています。
しかし、用語を覚えることに多くの時間を費やすのはもったいない気がします。

まずはとにかく動画編集を始めましょう。
練習のためにソフトを立ち上げたら、わからないことはたくさん出てくるはずです。
そのたびにGoogleやYouTubeなどで検索をして、少しずつ覚えていけばいいと思います。

そして、動画編集でお金を稼いでいきたいのなら、とにかく早く実務をこなしてください。

真面目な人ほど、「力がついてから仕事を受けないと心配だ」と考えて、実務に入るまでが遅くなりがちです。
(責任感があるのは良いことですが)

しかし、私の経験から言わせていただくと、

さっさと仕事を受けて、仕事を通して学んだ方が早い

こう思います。

やっぱり、仕事を通して得るものって圧倒的に多いんですよ。
納期も報酬もある中での動画編集って、責任感が違いますからね。

例えるなら、学校でずっと勉強していても、社会に出てすぐ仕事ができるようにはならないのと似ています。

基本的な動画の編集ができるようになったら、ぜひどんどん仕事を取りに行ってください!

 

このブログでは、

  • 動画編集を仕事にする方法
  • 動画編集でちゃんと生活費を稼ぐ方法
  • 動画編集でフリーランスとして独立する方法
  • フリーランスとして自由に働く方法

などを紹介しています!


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