「YouTubeチャンネルって、持ってた方がいいの?」
「YouTubeをやるメリットって何?」
「YouTubeをやって、本当に売り上げや集客につながるの?」
今回は、このような疑問をお持ちの方に向けて書きました。
私は実際に仕事として、企業や個人ユーチューバーのチャンネル運営から動画撮影・編集までを行なっています。
企業の集客に成功し、売り上げが大幅に上がった事例もあります。
そのような経験をもとにお話ししていきます。
オリト
映像撮影・動画編集・その他Web関係のデザインなどを仕事にしている、フリーランスのクリエイター。
企業のYouTubeチャンネルを立ち上げから担当し、
2年目で「売り上げを前年比200%以上にアップ」
「YouTubeからの年間売上1億円(粗利3000万円)」を実現した。
動画編集者やWebデザイナーへの発注の経験もあるため、
発注者と受注者、双方の立場を知ったうえで情報発信をしている。
ざっくり結論から
実際に、集客に成功して利益が上がった事例をご紹介します。
私がチャンネル開設から動画の編集を担当した企業です。
この会社は社員数5名程度ですが、
2022年の1年間で、YouTubeからの売り上げが1億円にのぼりました。
利益で言うと3000万円ほどです。
その他の集客も行っていますが、全体の売り上げの半分ほどがYouTube経由となっています。
つまり、しっかりと運用すれば集客アップ・売り上げアップは可能です。
では、YouTubeチャンネル開設のメリットや注意点を紹介します。
YouTubeチャンネルを開設するメリット
まずはYouTubeチャンネルを作り、動画をアップするメリットをお話しします。
- YouTubeを普段から視聴する人は非常に多い
- 映像による情報は、多くを伝えやすい
- 営業されたくない、販売員に聞きたくない人でも受け入れやすい
- リーチできる年齢層が幅広い
- 本音を話すことができ、視聴者も信頼しやすい
- 見ることが習慣になると、親近感が湧く
以上が、私が数年間YouTubeを運用してきた中で感じたことです。
それぞれ詳しく解説します。
①YouTubeを普段から視聴する人は非常に多い
2022年11月現在、YouTubeの国内アクティブユーザー数は7000万人ほどと言われています。
(アクティブユーザー数 = 実際にサービスを利用している人の数)
日本の人口が1億2000万人ほどだと考えると、かなり大きな数字であると言えますよね。
仮に、利用者の少ないサービス上で動画をアップし続けたとしたら集客の効果はあまり望めないと思います。
しかしYouTubeは7000万人というアクティブユーザー数を誇っていますので、集客にも繋げやすいのです。
②映像による情報は、多くを伝えやすい
消費者に情報を伝える方法としては、
- テキスト
- 静止画
- 音声
- 映像
- 対話
このあたりが挙げられるでしょう。
この中でも「映像」による伝達は、多くの情報を短い時間で理解してもらいやすい方法です。
例えば、テキストベースの小説を読むよりも、映画を見てしまったほうがパッと理解しやすいでしょう。
テキストを読むのが得意な人には理解しづらいかもしれませんが、「文章を読みたくない」「文章のニュアンスを正しく理解できない」という人が多いのも事実です。
その点、映像は受け身の姿勢で見れるので、多くの人に理解してもらいやすい媒体です。
③営業されたくない、販売員に聞きたくない人でも受け入れやすい
「営業されたくない」
「販売員に近寄ってほしくない」
という人も、一定数いますよね。
私もどちらかと言えば営業はされたくないです。笑
「グイグイ来られると断りづらい」という人もいますよね。
その点、例えばYouTubeでお店や自社サービスの紹介をすると、営業される心配が無いので消費者としては見やすいです。
心理的なハードルがグッと下がります。
(ただし、見る価値のある動画だと思ってもらわなければいけない。)
私は住宅リフォーム関係の企業のYouTubeチャンネルも運用しているのですが、
おそらく視聴者としては
「この動画を見ても営業される心配は無さそうだな。しかも、経験豊富な専門家からリフォームの知識を勉強することができるから助かる!」と感じているでしょう。
実際にコメントなどを見ると、「詳しく教えてくれて助かる」という声が多く寄せられています。
これはYouTube集客の大きなメリットです。
④リーチできる年齢層が幅広い
「YouTubeは若い人しか見ないでしょ?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
年々、YouTubeを視聴している年齢層は拡大しています。
現在は60歳以上の視聴者もかなり増えています。
冒頭でお話しした「年間1億円を売り上げたチャンネル」も、主なターゲット層が40〜70歳のサービスでした。
そのため、YouTubeチャンネルを始める前は「高齢者がYouTubeなんか見ないだろう」と思われ、そこまで期待されていませんでした。
そのため、集客のターゲット層の年齢が比較的高いとしても問題ありません。
⑤本音を話すことができ、視聴者も信頼しやすい
YouTubeはテレビと違い、基本的にはスポンサーもありませんし、個人の自由で情報を発信することができます。
(物議を醸すような内容は制限を受ける場合があります。)
テレビだと「この商品のデメリットは紹介できない」「この話はNG」など、多くの制限があるでしょう。
それは当然、視聴者もわかっています。
しかし、YouTubeではほとんど自由に話すことができるため、本音で語ることができ、その結果、視聴者の信頼を掴みやすいという特徴があります。
視聴者のために「世間では●●と言われているけど、本当は■■なんだよね。」というような本音の情報を伝えると信頼されやすいでしょう。
⑥見ることが習慣になると、親近感が湧く
「親近感が湧く」というのも、意外と重要な要素です。
有名人でない限り、チャンネル開設をしたばかりの頃は、もちろんだれもそのチャンネルに登場する人を知らないでしょう。
しかし、地道に続けていくと「あ、いつものあの人だ」という認識に変わり、親近感が少しずつ湧いてきます。
やはり商品やサービスを購入する際は、「見慣れたあの人」から買いたくなるのが人情というものです。
(心理学では「単純接触効果」と呼ばれます。)
テレビコマーシャルで、見慣れた芸能人がこぞって使われるのも、そういう心理を考えて作られているからです。
最初はなかなか認知してもらえませんが、地道に定期更新を続けていくことで親近感を持ってもらえるでしょう。
YouTubeチャンネルを運用する上での注意点
では、メリットばかりではなく、注意点もお伝えしましょう。
私が考える注意点は以下の通りです。
- 定期的に動画をアップするのが大変
- 成果が出るまでに時間がかかる
- 全世界に発信されるため、発信内容には注意が必要
①定期的に動画をアップするのが大変
YouTubeの更新は、仕組みを作っておかないと非常に大変です。
「撮れる時に撮ろう」という考えだと、ついつい後回しになってしまいます。
動画のアップまでには様々な過程があります。
①撮影環境の準備
②企画作り、台本の用意
③人員の確保(必要であれば)
④撮影
⑤編集
⑥アップロード
この一連の流れをパッと進めるのって、意外と難しいのです。
そのため、「今日は時間が無いからいいか…」となってしまいがちです。笑
対策としては、先にスケジュールを組んでしまうことです。
「毎週土曜にアップする。木曜までには撮影をする。」と決めたり、宣言してしまうのもいいでしょう。
あとは撮影を数人で行うようにして、そのスタッフと定期的にスケジュールを組んでいくようにすれば苦ではなくなると思います。
②成果が出るまでに時間がかかる
これが一番の問題かもしれません。
YouTubeは成果が出るまでに、かなり時間がかかります。
(やり方によってかなり差が出ますが。)
チャンネルを開設して、いざ動画をアップ!
「さぁ、みんな見てくれるかな!?」と思っていても、再生されるのはせいぜい数回~20回くらいがいいところでしょう。
しかも身内の人間や業界関係者しか再生していない…なんてこともあります。
戦略を練ればもっと再生させることも可能ですが、たいてい1本目の動画はほとんど見られません。
有名人が出ているとか、突き抜けた面白さがあるとか、そういう特色が無い限りは伸びるまでに時間がかかるのが普通です。
(登録者数も再生回数も)
「1か月後には集客率をアップさせたい!」というような短期的な目標は掲げないほうが良いでしょう。
特別なマーケティング戦略が無い限りは、”半年後、1年後の集客の種まき”くらいの気持ちで始めてみるといいと思います。
「そんなに時間がかかるなら、やらなくていいかな…」という意見もありそうですが、
一度チャンネルが成長すれば”今までアップした動画”というたくさんのコンテンツが勝手に集客をしてくれるようになるので、どんどん集客が増えます。
また、広告費にお金をかけなくても集客できるようになるので、広告費に頭を悩ませなくても良い状態になるかもしれません。
③全世界に発信されるため、発信内容には注意が必要
インターネットの怖いところは、アップしてしまったら”誰もがアクセスできる”という点です。
例えば、動画内で間違った情報を発信してしまったとか、本人は意識していなかったが法に触れている行為をしていたとか、そういうことが起きてしまうと、非難を浴びることもあるでしょう。
例としては、
・医療に関する情報発信をしたが、間違った情報だった。
・運転しながら話している様子を固定カメラで撮影していたが、違反をしている証拠が映っていた。
・撮影禁止の場所で撮影をしていた。
・著作権に違反するものを使っていた。
こういったことが挙げられます。
このあたりの危機管理能力が高い人をスタッフメンバーに加えるのも1つの手段だと思います。
私が担当しているチャンネルでは、私のほうから
「これ、法的にあまり良くなさそうなのでカットしてよろしいですか?」
「この表現は視聴者から良く思われないと思いますがどうしますか?」
「その画像は著作権上問題があるので使えません。別の画像を用意しますね。」
という感じで、クライアントさんに提言させていただくこともあります。
まとめ
以上の注意点を気をつけながらYouTubeチャンネルを運用していけば、着実に成果は上がるはずです。
成果が出始めるとどんどん伸びていくのですが、何より難しいのは、「最初が全然伸びない」ということです。
ここをいかに乗り越えるかが勝負になります。
具体的な「YouTubeチャンネルの始め方」や「準備しておくもの」については、別で記事を投稿しますね。
ぜひ、集客のためのYouTubeチャンネル活用を検討してみてください!
オリト
映像撮影・動画編集・その他Web関係のデザインなどを仕事にしている、フリーランスのクリエイター。
企業のYouTubeチャンネルを立ち上げから担当し、
2年目で「売り上げを前年比200%以上にアップ」
「YouTubeからの年間売上1億円(粗利3000万円)」を実現した。
動画編集者やWebデザイナーへの発注の経験もあるため、
発注者と受注者、双方の立場を知ったうえで情報発信をしている。